>社会の分断を助長するトランプ大統領>『都市部のグローバリスト』と『農村部のナショナリスト』との意見の相違>今後発生する可能性がある第2次南北戦争は、1861〜1865年の南北戦争というよりも、>>
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■ 社会の分断を助長するトランプ大統領
前述の日本経済新聞は、市場関係者が、初の大規模な自然災害となる「ハービー」へのトランプ政権の対応に憂慮していることも伝えている。
「カトリーナ」では政府の対応が遅れて多くの犠牲者(1833人)を出し、当時のブッシュ大統領の支持率が急落、求心力を失う結果となった。無法地帯と化したニューオリンズ市では人種問題の深刻さが改めて露わになったとされている。
トランプ大統領は8月29日に現地入りして危機対応力を示そうと躍起になっている。だが、その言動が人種問題など社会の分断を助長している感が強く、この難局を成功裏に乗り越えられるとは市場関係者は見ていない。原油在庫の増加に加え、社会の混乱の拡大が原油需要の低迷を招くとの憶測が出始めている。「ハービー」は原油価格の長期下落の引き金になるかもしれないのである。
筆者は「ハービー」発生以前の8月19日に石油関連情報サイト「OILPRICE」が「What Would A U.S.Civil War Look Like?」と題する記事を掲載し、「我々は第2の南北戦争に向かっているのではないか」との懸念を伝えていたのが気になっていた。このような論調は米国のメディアでは珍しくなくなってきているが、なぜ業界専門サイトまでこのような記事を載せたのだろうかと。
記事が訴えている内容をまとめると次のようになる。
「米国では、『都市部のグローバリスト』と『農村部のナショナリスト』との意見の相違が修復しがたいレベルに達している。トランプ政権の誕生は“既に遅し”だった。米国で今後発生する可能性がある第2次南北戦争は、1861〜1865年の南北戦争というよりも、ユーゴスラビア内戦やロシア革命や中国の辛亥革命に近い」
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