「月の満ち欠け」(佐藤正午)(岩波書店)
「輪廻転生」の問題を、この様な綺麗な恋愛小説として扱った作品は、今まで読んだ記憶がありません。
「輪廻転生」と言う昔から言われている問題を信じるかどうか別として、人が生まれ変わってももう一度会いたいと言うそれほど強い気持ちを持った愛情が、存在するのかと言うことも気になります。
この小説の中でも、そこが一番気になります。
初っ端の切っ掛けとなる哲彦と瑠璃の関係が、それほどのものの様には読み取れません。
むしろ、そうではなくて、瑠璃の「輪廻転生」を望む気持ちが非常に強かったということでしょうか。
「月の満ち欠け」と言うタイトルも、月の満ち欠けの様に、人が生を受け死に再び生を受けると言う、瑠璃の「死」に対する考え方からきています。
序盤のこの「輪廻転生」への期待感を扱った小説から、終盤では「輪廻転生」に至る愛情の強さに話が変わってゆきます。
そのあたりに、この本の、いやこの問題を扱う小説の限界がある様に思えます。
ただ、非常に上手く纏められており、「読ませる」小説になっていると思います。
だからこその「直木賞」だと思います。
てかに限った事じゃなくていろんなアニメ
てかに限った事じゃなくていろんなアニメの続編発表ですげーな今年。ヒロアカやら禁書やらやら人気もん情報がズラリだ
次は
いつまで続くかな
信じていいんだよね??
信じるほうが体力遣うんだからね
湿度100%
蔵前仁一さんの処女作『ゴーゴーインド』が出版されて30年を記念して、『ゴーゴーインド』の成り立ちを紹介する展覧会が東京早稲田で始まり、覗いてきました。
今回のイベントにはトークショーも開催されています。
その第1回は『インドでわしも考えた』の椎名誠さんと蔵前さんの対談でした。
話はインドに特化せず、世界のトイレ事情や暑いところ寒いところの話題で盛り上がりました。
なかでも印象的だったのは、椎名さんが訪れたベトナムのチャウドックのエピソード。
チャウドックはメコンデルタにある地方都市ですが、湿度の高さが半端ないそうです。
ホテルのタオルもシーツも湿気を帯びてじっとりと濡れているのだとか。
食事をして部屋に戻ってくると読みさしの本の紙が水分を含んで、扇子を広げた状態になったといいます。
メコンデルタの町を食べ歩きしてみるのもいいなあと思っていたやさき、これは行く時季を選ばないとえらいことになるなと思ったしだいです。